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マジック・ワルツ

 今回は好きな曲を1つ紹介しようと思う。

 昨年11月に行われた大学祭で、私の所属するピアノ部はサロンコンサートを行った。これは数人ごとに幾つかの部に分かれ、それぞれあるテーマに沿ってピアノを弾くミニコンサートのようなものである。そこで私は「映画音楽部」を企画し、サロンを盛り上げようと試みた。映画音楽部とは、洋邦問わず古今の映画作品において用いられたテーマ曲、BGM、挿入曲などをピアノで演奏することで、実際の映画をイメージして楽しんでもらうという企画だ。ここで演奏された曲は、いずれも珠玉の名作であり、ここですべてを紹介するにはあまりに狭いため、今回紹介する1曲を除きいずれ追って紹介したい。

http://youtu.be/0lBnr9RyISU

 今回紹介する曲は、映画「海の上のピアニスト」より「マジック・ワルツ」。ある先輩が映画音楽部で演奏した時に初めて聴いた。緩やかに流れる3拍子で、ロマンティックで明るく、それでいてどこか儚い。

 海の上のピアニストは、船上で生まれ、一度も陸地に下りることなく生涯を終えたピアニストの物語である。マジック・ワルツは、嵐で揺れる船内において主人公が演奏する曲である。船酔いとともにピアノがまるで踊っているかのように揺れに応じてくるくると動き回りながら演奏されるため、さながらミュージカルのダンスシーンをを見ているような楽しい気分になれる。この曲の特徴は、小節中の3拍が均等ではなく、2拍目が少し早くなっている箇所が存在するウィーンナワルツであるということである。これによって独特な華やかさが感じられるのである。

 仕事に追われた時、人間関係で悩んだ時、その他ストレスがたまっている時などに、この曲を聴いてみてはどうだろうか。この曲の優雅さに浸ればきっと疲れを忘れてリラックスできるだろう。